アテネ ラリサ駅

列車が遅れましたこと、深くお詫び申し上げます。

早朝6時、オモニア広場付近からラリサ駅まではタクシーで10分弱でした。
料金は6ユーロ。
アテネの道路は一方通行が多いので、直線距離では時間を見積もれません。
年末年始(他の祝祭時期は分かりません)には料金に1ユーロのご祝儀(?)が料金に追加されます。
ホテルで客待ちをする分、大きな荷物にも料金が加算されて、この金額でした。
大晦日のラリサ駅構内には旅立つ人が集まっていました。
列車の出発時刻を告げる電光掲示板は「out of service」(それも年季が入った感じの…)。
インフォメーションは閉まっています。
唯一、開いていた当日売りの窓口に並んで、チケットを見せて出発ホームを確認します。
と言っても、ラリサ駅、首都とは思えないほど小さな駅です。
路線もピレウス方面、ペロポネソス方面、北方面しかないので、まず迷うことはないでしょう。
d0042214_1451323.jpg

「そこ」と示された駅舎に続くホームへ出ます。
チケットで何号車に乗るかを確認し、どの辺りだろうと見回してみました。
どこにも表示がありません。
ベンチに腰をかけ、隣にいた女性に訊いてみました。
「インターシティを待っていますか?」
「そうよ」
「このホームでいいの?」
「そうだといいな、と思ってるわ」
………
チケットを見せて訊いてみました。
「これは車両の番号ですよね?これが座席番号で?5号車はどの辺ですか?」
たまたま、彼女も同じ車両でした。
「分からないわ。まあ、様子を見ましょう」

ピレウス方面の電車がやって来て、去っていき、アナウンスがありました。わたし達の乗る列車の案内です。
「やっぱりこのホームでいいのよ」

インターシティと言うからには、OSEのホームページの写真のような美しい列車が来るに違いない。
同じ列車を待つ乗客たちがざわざわと動き出すにつれて、私の気持ちもワクワクしてきました。
ヘッドライトの灯りだけが見えていたのが、だんだんと列車の姿に変わってきます。
それに連れて私のワクワクが消えていきました。
見事なほど落書きに包まれたままの列車の姿が顕かになりました。
あぁぁぁぁ、と昂ぶっていた気持ちが凹んでいく瞬間、彼女が走り出しました。
「どの車両か訊いてみましょう!!!」
駅の表示同様、車両番号もどこにあるのか、分からなかったのです。
落書きに埋もれていたのかもしれませんが。

「いちばん前よ!!!」
ホームの端へと駆けるわたし達。
目指す車両に乗り込み、席を探し、荷物置き場を確保し、腰を降ろし、窓の外を見ると…
そこにはまだ、どの車両かと右往左往する乗客の姿が…。

もう少し、丁寧に情報提供するだけで、列車の遅れはずい分解消されるだろうに。
そうしたら、列車の利用客も増えて、鉄道網も伸びて便利になるだろうに。
効率優先の国から来た旅人の勝手な思惑をよそに、列車は急ぐ気配もなく予定時刻を大幅に上回って動き出しました
[PR]
by kranaA | 2010-02-11 01:47