アテネの大晦日

いよいよ2014年最後の日となりました。大掃除も終わり、新年を迎える準備にお忙しい時間でしょうか?

アテネは昨日は一日雨。夜11時ごろ、アンベロピキという中心から一歩北のところを出た時には雪になっていました。
一晩明けてどうかな?と思って窓を開けてみると雨・雪こそ降っていないものの冷たい強風。アテネでは10年に1回ぐらいの寒さのようです。観光にいらっしゃる方、どうぞお気をつけてください。

さて一昨日、ギリシャの国会が解散になりました。
ギリシャの国家元首は大統領。1832年、オスマントルコからギリシャ王国として国際的に認証されたギリシャですが、それ以前から様々な政治活動家が現れ、国家を形成する動きが激しくなりました。独立時は国としての形を作るために暫定政府として統治評議会がおかれました。
1973年、共和国宣言をするまで、政権は国王、摂政、大統領、軍の間で行き来し、1974年の第3共和政から現在のギリシャの政治形態に落ち着きました。新憲法で大統領は国家元首としての役割を果たし、首相が議会制による政治の中心と定められました。現在では大統領の役割は日本で言う天皇のような感じです。

大統領は5年の任期制で、議会による間接選挙で選ばれます。現在2期目となるパプリャス大統領の任期は来年3月ですが、この12月議会がその任期を早め、大統領選挙が行われました。大統領候補は政治家の中から選ばれるとは限らず、その時点の政権与党が候補を立てます。それを議会が承認する投票が行われますが、得票が6割を超えないと、3回まで選挙が行われます。
今回は新民主党はディマス氏を推薦しましたが、3回の投票で票を得られず、議会解散となり、1月25日が総選挙となりました。

国民の経済的不安は深まる一方です。テレビなどでは今度の選挙では与党が敗れ、左派政権が勝利するのではと予想されています。いつもなら新しい年に期待をかける時期ですが、政治も天候も大荒れのアテネの大晦日、街中もいつもの年末のウキウキ感がトーンダウンしている感じです。
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現在のギリシャが形作られる時期を生きた近代ギリシャの国民詩人、毎回オリンピックの開会式で歌われるオリンピック賛歌の作詞者、コスティス・パラマスも現在のギリシャの様子を頭を抱えて眺めているようです。
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by kranaA | 2014-12-31 16:24 | Trackback | Comments(0)
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