入場券 その2

私は旅行に出る時、本の類を持っていきません。
普段は活字中毒気味なので最初の頃は必ず持って行ったのですが、
・乗り物酔いするので機内では読めない
・現地では読む暇がない
・あと少しで読み終わるミステリーを帰りのバスに置き忘れて買いなおしたことがある
から持っていくのをやめました。

初期観光客期に持って行って良かったと思ったのは、ガイドブック(これもほとんど使わないんですが)以外には村川堅太郎著「エーゲ海からの手紙」という文庫でした。
これは1956年(50年前!!)の研究者の方の地中海沿岸諸国の紀行です。
手紙形式で当時のギリシャの様子、遺跡案内が書かれていて何度読んでも楽しい本です。

その中に「さる先生から、別に実見の意味は大してないけれどもミロのヴィーナスにしても、その大きさだけは自分の目で見ねば、と承ったのが真実であることと痛感した」(中公文庫)とパルテノンを見て書かれた部分があります。

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このチケットはイラクリオン考古学博物館のものです。
この蜂のペンダントは有名ですが、写真で見ていた時は「蜂をモチーフにするとは古代の生活スタイルに蜂との関連があったのか」程度に考えていました。
ですが、実物を見たときにあまりに小さくて、観察力の細やかさと細工の技術力の高さに驚きました。
イラクリオンの街でもこのモチーフのペンダントトップが売っていましたが、比べ物にならないぐらい。

この本を持って旅行していた時だったので、大きいにしろ小さいにしろ、その大きさの実感をつかむには実物を見なければ、と私も痛感しました。
手持ちの資料をあちこち見たのですが、実寸が載っていません。
どうか実見してみてください。
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by kranaA | 2006-05-04 00:44 | 読むもの | Trackback | Comments(0)
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