ギリシャの蝉

厳しい暑さが続いていますが、如何お過ごしですか?
子供の頃から慣れ親しんだ蝉時雨、今年は一段と勢いを増している気がします。
夏にギリシャのギリシャを訪ねた時、蝉の声を聞いたことがあったか、ふと考えてしまいました。
ギリシャの自然は過酷で、良い季節、カロケイリと夏が呼ばれるようになったのは、歴史の上では古代ギリシャ時代以降と学びました。
紀元前の南部ギリシャでは、北部から木材を輸入していた記録があるそうです。
今年も大規模な山火事が頻発して生態系を心配する声も聞きましたが、古代より気候的に宿命付けられている問題なのですね。
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「夏は緑がいっぱいになってそれはきれいなんだから、夏に来てごらん」初めてギリシャを訪ねた冬に何人かから聞かされた言葉。
写真は夏のクレタ島の山あいの村の夕暮れです。何とも寂しい緑に見えるのは私だけでしょうか…?
村で小さな友人が蝉を見せてくれたことがあります。ギリシャで蝉を間近に見たのはあの時だけかもしれません。

北フランスのご家庭を訪ねた時のこと、年配の女性が箪笥から大切そうに小さな箱を出してくれました。
「見てちょうだい」誇らしげに開けた箱の中には、蝉のミイラが…。
よくよく考えれば、彼女にとっては南仏で過ごした大切な思い出の品だったのでしょう。
蝉時雨が当たり前の国に生きている私はもしかしたらとても恵まれているのかも知れません。
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by kranaA | 2007-08-17 00:18 | 番外編 | Trackback | Comments(4)
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Commented by fracoco at 2007-08-17 13:03 x
そうそう、確か蝉時雨が聞かれるのは、日本と、南仏・プロバンスだけ、
という話を聞いたことがあります。
そのときはまさか?と思いましたが・・・。

蝉の容姿って、どこかグロテスクで、実は虫の得意ではない私は、
夏の終わりに、蝉が力尽きて道端に落ちているのを見ると、驚いて、
わっ、と飛びのくのですが、一方で、蝉が果敢ないような、
健気でいたわしいような気持ちにもなります。
Commented by marri at 2007-08-17 18:22 x
やっかましいワイ・・・なんて言ってしまいそうなセミ時雨、でも書いても音にして読んでも良い言葉の響きですね。藤沢周平の小説・映画を観てこの言葉、一段と好きになりました。

山口県は山の多い県でした。尤も瀬戸内から日本海へ抜けるには山を通らずには行かれません。その山中で・・・カナカナカナと鳴き声を何度も聞きました。最初聞いたときは「夏も終わりじゃなぁ」とか思っていましたがこの猛暑の夕暮れ時、ひと足早い鳴き声です。セミも出番を間違えたのかなぁ~?
帰ってきました。忙しくなります。ボチボチ寄らせていただきます^^;;
Commented by kranaA at 2007-08-18 00:31
fracocoさん、そうなんですか!?日本とプロバンスだけとは…。
でもこの温暖化で徐々に生態系も変わっていくのかも知れませんね。
目に見える速度で自然が変わっていくのは、異常なことなのではと思いつつ、手はエアコンのリモコンに伸びてしまいます…。

私は虫が好きな方なので、今でも蝉の抜け殻を見ると拾いたくなってしまいます。本当に生き物って不思議です。
Commented by kranaA at 2007-08-18 00:40
marriさん、楽しい夏休みを過ごされたようですね&お疲れ様でした&お忙しい中、早速、きてくださってありがとうございます。
今日は大きな(?)夕立が来て、少し、しのぎやすい夜になりました。
自然の摂理に合わせて咲く花や鳴く虫に季節を感じてきた日本人の細やかさ、失いたくないですね。
藤沢周平の「蝉しぐれ」小説も映画も未見ですが、このタイトルにどんな内容が展開されていくのか、興味が出てきました。今度、覗いて見ましょう!!