カテゴリ:聴くもの( 21 )

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まだクリスマス市が立っていた寒ーいある日、仮設舞台で女性だけの演奏がありました。この写真の時はまだ音合わせ。女性だけで古楽器も入っていて、聴いてみたかったのですが、寒さには勝てませんでした。
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こちらの写真はキサーラ・トウ・アポールウ、アポロンのギターと言われる古楽器。以前にご紹介したと思うのですが、エクサルヒアで楽器を製作・修理をしているニコス・ブラスさんの作品です。

私は古楽には興味がないのですが、プサルテリ(ギリシャ語でプサルティリオン Ψαλτηριον)の演奏を都内の神社で偶然聴いたことがあります。現代の西洋音楽に慣れた耳には風の音のようにどこかつかみどころのない不思議な音楽。
古代に戻って当時の人々と時間を分かち合うことはできませんが、もしかしたら音楽を通じて、空間を分け合うことが出来るかもしれません。ニコスさんの作品は博物館に納められていますし、製作されたギリシャ古楽器を使って演奏するグループもいます。ぜひ日本にもご紹介したいと考えていますが、ご興味のある方いらっしゃいませんか?



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毎年、ギリシャに行く度にお邪魔するお宅があります。
お母様と息子さんの二人暮らし。経済危機で生活もなかなか大変そうですが、いつも綺麗に片付き、お家の調度品一つ一つをとても大切にされているのが感じられます。
広いリビングの壁にはたくさんの絵画や絵皿が飾られてちょっとした美術館みたい。家具は綺麗に磨き上げられ、カーテンの襞も丁寧に均等に整えています。
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写真はクリスマスシーズンの様子なので、季節外れですが…。

最初の頃はこのきっちりした感じに緊張したものですが、一方で本当に親しくなると、あなたは家族と一緒だからキッチンでお茶を飲みましょう、と肩の凝らないおもてなし。と言ってもキッチンもいつもピカピカなんですけど。

ギリシャで色々なお宅にお邪魔してきましたが、新しいお家でも古いお家でもしっかり自分たちのスタイルを持っています。私はあまり構わない方で、とりあえずある物で済ませてしまうタイプなので本当に学ぶところが多くて反省しきり。
50年経ったお家がまだ古いもののうちに入らない文化だから、こんなクラシックなお家も保てるんでしょうが。

何年か前、このリビングでお茶をいただいた時に、息子さんが「今、はまっている」CDをかけてくれました。アンドレア・ボッチェッリの「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」の入ったアルバムでした。豊かさって、自分が丁寧に生活することで生まれるんだな、って思いながら、お茶をいただきました。

この大ヒット曲でアンドレアとデュエットしたサラ・ブライトマンが今、アジアツアー中。七夕の日が日本の初日です。そして今回のゲストがギリシャ人歌手マリオス・フラングーリス。アテネ・オリンピックの開会式でも歌ったテノール歌手です。東京では追加公演も決まったようなので、チケットを探してみようかな。
季節は違うけど、あの時のゆったりした豊かな時間をもう一度過ごせるかもしれません。


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のんびりしているギリシャでもさすがにお正月(クリスマス)ムードは消えたようです。
私も大急ぎでクリスマス絡みのお話をしておきます。

以前も書きましたがクリスマスイブと大晦日に子供たちがカランダという歌を歌って近所を回り、小銭をもらいます。アテネでは電車の中や商店街で組織的にやっている人を多く見かけました。
大晦日は朝からドアホンが鳴りっぱなし。来られる方も大変だけど、回る子供たちも知らないお家に突然来て歌うのだから、勇気が要りますよね。
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しかも日本人に写真なんか撮られちゃって。しょうがないなぁ、これも小遣い稼ぎのためだ。って感じかな。

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こちらの子もカランダ中。実は友人と同じアパートに住む少年。買い物から帰った時すれ違い、友人が「カランダは?まだ家に来てないじゃないの。後で来なさい」と言うととてもおとなしそうなこの子、本当にやってきました。
絶対に目線を揚げず、消え入りそうな声で歌を歌います。途中から友人が一緒に歌いだし、彼女の声しか聞こえなくなりました。写真まで撮られて。
日本のお年玉のことを知ったら、日本の子供は何もしなくてもお年玉がもらえていいなぁ、なんて思うかな?
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昨日よりアテネに来ております。
夜、アテネのヴェニゼルー空港に着いて、入国よりも荷物よりも先にトイレに行きました。
そこで流れていたクリスマスソング。
ああ、クリスマスはどこでも同じような曲がかかるんだなぁ、とメロディに合わせて口ずさんで気づきました。
山下達郎の「クリスマス・イブ」のインストルメンタル・バージョンだったんですよ。
すごいなぁ、地球は狭くなったなぁ。
初めてギリシャに来た時、ドキドキしながら降り立ったエリニコン空港は暗かったなぁ。
異国情緒という言葉もギリシャではあまり感じなくなった私ですが、その時々のギリシャと自分の関係が一つの歴史でもあると感じた初日でした。
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先週、仕事帰りに乗った電車でギリシャ人ご夫婦に出会いました。
通勤帰りの満員電車の中、スーツケースが動かないように押さえてドア付近に立っている外国人の方はとても居心地が悪そうでこんな時間の移動はお気の毒だな、と思いました。
乗り込んで次の駅がアナウンスされるとお二人でひそひそ。どこの国の方だろうな、って考えながら見ていましたら、奥様が「どちらのドアが開きますか?」と英語で聞いてきました。
「こちら側ですよ」と言うとほっとしたようにご主人に「απο δω」と伝えていました。
何ぃ?今のは「απο δω」(こっち側)と言うギリシャ語では?と色めきたった私ですがいきなりギリシャの方ですか?と聞く勇気もなく、次の駅に着きました。
私もこの駅で下車するので一緒に降りたのですが、乗り換えが分からないご様子のお二人に思わず近寄っていくと奥様の方が気づいて「○○に行くにはどの電車に乗ればいいですか?」と英語で聞いてこられました。

英語では説明できなかったので、一緒に行きましょう、と案内し、「どちらからいらっしゃったのですか?」と伺うと「ギリシャですよ」とのこと。
一気にギリシャ語で会話が始まりました。
その前に「日本の方は英語を話しませんねぇ」とおっしゃっていた奥様、少しとは言えギリシャ語を話す日本人がいるとは思ってもいなかったようで、驚きながら最初の一言が「何故?」。
そうですよね。逆の立場ならびっくりすると思います。
2か月ほど前にも同じように仕事帰りのこの路線で「συγνωμη(失礼)」と満員の人をかき分けて降りて行ったギリシャ人(らしき)女性に出会ったんですよ。
この路線、ギリシャ人の出没率高し????

日本には初めて、お仕事絡みでいらっしゃったというお二人。
切符を買うのにもご苦労されていましたよ。
どこかお薦めの場所はありますか?と聞かれました。
どこかご案内できれば良かったのですが、滞在時間も短く、提案だけして別れました。

明日、日本を発つって言ってましたっけ。
台風が近づく時間ではないと良いんですが。
Καλο ταξιδι!!
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アテネからテサロニキへ向かう電車は電気の関係(?)で先頭車を交換するために途中の何もない駅で10分ほど停車します。写真は一斉に車外にタバコを吸いに出る乗客。

海外での乗り物の旅、楽しみもたくさんありますが、勝手が分からないと本当に不安ですね。
その上、過酷なことで高名な日本のラッシュ時。外国の方に限らず、お互いに少し譲り合って気持ちの良い空間にしたいな。ご年配の方に席を譲るタイミングを逃さないギリシャ人たちを思い出してこれはギリシャの方が過ごしやすいところだな、と思ったりもしました。
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私には良く分からない世界なんですが、
夏と言えばロックフェスティバルなんですか?
サザンの夏ライブも今年限りなのかなぁ。

ギリシャのミュージシャンは夏はバカンスかな?と
思ってましたが、
ミハリス・ハジヤニスΜΙΧΑΛΗΣ ΧΑΤΖΗΓΙΑΝΝΗΣ君はツアーに頑張っているようです。
6月末から9月10日コザニまで
精力的なスケジュールです。

8月11日、クレタ島イラクリオンにあるパンクリティオ競技場でのライブに
先立って行われたインタビュー記事を読みました。
「ギリシャ中を回るこういうツアーにあなたを駆り立てるものは何ですか?」
「こうしたツアーは、ダイレクトな人々の反応から、喜びとエネルギーをもらえるので
皆さんに喜んでいただける限りは続けて行きたいと思ってます」
うーん、優等生。
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こちらのCDは昨年から今年にかけてのライブの録音。
実は3月にギリシャに行った友人に依頼。
私は彼女にCDタイトル写真をプリントアウトした紙を渡しました。

帰国して「CD買ってきたよ」
と彼女が差し出してくれたのは
一昨年出た「φιλοι&εχθροι」!!

話を聞くと、空港のm○t○o○o○i○の店員さん、紙を見て
「これは今切れてる。これはライブだから
こっちの方が良い」と言って「φιλοι&εχθροι」を売ってくれたそうです。
そんな商売熱心な店員さんがいたんですね、空港のm○t○o○o○i○に…。
「持ってます」リストも渡すべきでした。

先ほどのインタビューによると
9月上旬にはシングル「Εμεις οι δυο σαν ενα」が出て
末にはその他の新曲を含むアルバムが出る予定とか。
楽しみです!!今度はどうやって手に入れようかな。
また、誰かギリシャに行く人を探さなきゃ。

すみません、今回、知らない方は全く知らない
ギリシャのミュージシャンのアルバムの話でした。
でもギリシャでなら知らない人はいないミュージシャンなので
良かったら聴いてみてください。
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d0042214_23382738.jpg夏が近づくと心がざわざわ…
やっぱりギリシャは夏がいい…
でも熱さ、人の多さ、費用の高さを考えると…
ああ、ドラクマ時代が懐かしいです。
この切手、なんと7ドラクマ。

ギリシャの夏と言えば、もう一つ、私にとっては結婚式。
私のではありませんが…。
ビデオ画像から取ったのでとても見にくい画像ですが、ご紹介。

結婚式が終わった教会の中庭で3人の男性が演奏を始めました。
ブズーキとクレタリラとバイオリン。

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そしてその3人を囲んで踊りの輪が次第に出来ていきます。
花嫁、花婿も輪の中に…。
21時の夕陽とスポットライトが、クレタ音楽とあいまって、胸に迫るものがありました。
ブズーキの音色もどこかもの哀しかったりして。
演奏も貼り付けられたらいいんだけど。
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滞在中の土曜日は正教の祝日でした。昼頃、のこのこと外へ出るといつも人でいっぱいのオモニア広場付近が閑散としています。
お店も普段の土曜ならやっているのに、閉っています。
今回、観光もしなきゃ、大好きなスーパーにも行かなかった私ですが、CDと本だけは買おうと思ってたので、この土曜日の前日、金曜日にしっかりと買っておいたのがこのCDです。

本当はもっと買いたかったのですが、事前に調べる暇がなくて、優柔な私には決断できませんでした。十代の女の子に訊いたら、携帯の待ち受けにしてるヨルゴス何とかは顔はいいけど、歌はいまいち、でもギリシャの音楽なら何でもいいよ~、といい加減なアドバイス。
すでに2枚持っているミハリス・ハジヤニス君なら外れることはないだろう、と購入いたしました。
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φιλοι&εχθροι 友と敵
早速、通勤の車の中でリピートしまくりで聴いています。前作の「ακαταλληλη σκηνη」(何て訳せばいいんだろう 不適切なシーン ですか?)にはかなりインパクトを受けたのですが、今回は全体的に抑え目な感じがします。
歌詞カードも、前回は開くとハジヤニスくんと目が合ってしまって、落ち着いて歌詞も読めませんでしたが、今回は安心して歌詞を追える作りです。

これを書いている間もネットラジオで「ΠΕΙΣ」と言う曲がかかりました。これはセリフが入ってて、昔のアメリカンポップスみたいです。

この祭日の日
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有名なソプラノ歌手だったマリア・カラスの切手2種です。
d0042214_2321383.jpgこれはオペラの衣装を身に着けた彼女の姿です。多分、彼女が得意とした「ノルマ」と言うオペラのものではないかと思います。
私は、彼女のことはギリシャ人のソプラノ歌手としてしか知りませんでしたが、彼女はニューヨーク生まれだったそうです。と言っても彼女の両親は8月にアメリカに渡り、同じ年の12月に彼女が生まれたので生を受けたのはギリシャと言えますね。
13歳で両親の離婚に伴い、母とギリシャに戻って本格的な音楽の勉強を始めたそうです。

d0042214_2331976.jpgこの切手の横には英語でのサインが入っています。
ギリシャ語ではカラスはΚΑΛΛΑΣとつづりますが、英語ではCALLASとCで始まるんですね。
本名はΚαλογεροπουλου(カロゲロプールー)だったんですが、アメリカで父親が薬屋を始める時にカラスに改名したそうです。確かにこれじゃ、覚えにくいですものね。
CDで聴いた彼女の声は、私の想像していたものとはちょっと違っていました。
抜きんでた表現力が高く評価されているマリア・カラスなので、舞台でこそ、その真価が伝わるのかも知れません。

ギリシャ人男性が「僕の一番好きなオペラは蝶々夫人だ」と話しかけてきました。
私は一番好きなオペラを語れるほどオペラを見ていないし、「蝶々夫人」は音楽的なことは別として、その背景や人物像が好きではなかったのでこの話題にはのれませんでした。
(その上、以前も書いたように、私は生き物「蝶々」が大嫌いです)
日本人に対するリップサービスだとも思ったんですが、そのこと自体ステレオタイプな捉え方だと思い、そっちの方に話を持っていって反論してしまいました。
今思うと、会話のための話題に過ぎなかったのに大人気ない。
ショスターコーヴィチの「マクベス夫人」の舞台装置が良かったとでも言っとくんだった。
いっそ「ある晴れた日に」でも歌い出だせば良かったかな。

9月16日はマリア・カラスの命日です。
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日本も異常気象ならヨーロッパも異常気象、ギリシャもいつものような夏ではないと友達が嘆いています。湿度が高くて、風が強いので海が汚いそうです。
ギリシャ人が夏に寄せる思いは並大抵ではない気がします。大体、夏はギリシャ語でカロケイリで「良い季節」の意味ですものね。

結婚式について書いた時に、一晩中生演奏で踊りが続いたことも書きましたが、ギリシャの音楽に欠かせない楽器がブズキです。
この生バンドはクレタリラ、ブズキ、ギター、バイオリンで構成されていました。
d0042214_22241363.jpgクレタ島であった男の子の何人かはブズキを練習していて、このバンドでもブズキ奏者が休みたい時に代わって演奏していました。
その途中、ラキ(ブドウの蒸留酒)を演奏しながら一気飲みさせられるのを、笑って受ける元少年の姿を見て大人の仲間入りしたんだなぁ、と感じました。
上半身を動かさずにステップ中心で踊る彼らの姿も、足がひょろっと長くて大人になる一歩手前のアンバランスな時期がそのまま形になっているようでした。
ギリシャの子供は夏に成長する、と実感したひと時です。

このブズキもどきは、プラカの土産物屋で知人が買ってきました。オルゴールになってます。曲はお約束とも言うべき「日曜はダメよ」。
本物のブズキは8弦ですから、かなり省略した作りですね。

クレタ島南岸の港町、イエラペトラのバーで初めて近くでブズキを見ました。
一緒に行った子に「弦は何本?」と聞いたら、「8本」と教えてくれました。
出てきた楽器は2本の弦が一組で張ってあるので、4本に見えてしまい、一体いつブズキが出てくるんだろうってしばらく考えてたものです。
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